ファッションには大きく二つの側面があります。
一つは休日など日常にまとう私的なもの、もう一つはビジネス、式典(冠婚葬祭など)といった公的なものです。私的なファッションにはこれといった決まりはありません。自己表現の一つとして好きなものを好きなように着れば良いのです。例えば、芸能の方々はそれが売りの一つになることもありますよね。
しかし、公的なファッション(ビジネスファッション)においては、着こなしのマナーやコツがいくつかあり、それを知らないことで機会を損失してしまうこともありますし、逆にポイントをおさえることで、商談をうまく進める事さえ可能になります。
本コラムでは、ビジネスファッションの着こなしについて、いくつかの技術や知識をお伝えしてまいりますが、その前にビジネスファッションの本質を理解して頂く必要があります。

見た目を整えることで、相手に好印象を与えてビジネスチャンスを掴むことはもちろん大切ですが、本質的に大切なことは、お会いする方のことを想像し、おもてなしの心を持つことだと私は考えています。
“桜が咲き始める時期だから淡いピンクのチーフを差してみよう”
“三原部長はゴルフ好きだから、ゴルフの小紋タイを締めてみよう”
“今日面接を受ける○社はコーポレートカラーがネイビーだから、ネイビーのロンドンストライプのシャツを着てみよう”
自分を良く見せようと考える前に、相手がどうしたら喜んでくれるだろうと考える。
相手の事を考えて準備する気持ちを持つことが大切だということを先ずはご理解いただければ、これからご紹介することもより分かりやすくなるかと思います。
(文責:堀 by UNIX TOKYO)