2020. 10. 26 articles

新卒採用がなぜ大切なのか

商品を新たにつくるとき、大切なのは「想い」でしょうか?それとも「デザイン」や「機能」でしょうか?

答えは簡単で、それは両方です。自分の商品が提供したい価値に対しての想い、フィロソフィーというかそういうものがないところに人は集まってきません。かといって、それが独りよがりでは少数にしか届きませんので、「機能」や「デザイン」なども重要です。本やニュースなどで表現するにはわかりやすくする必要があるので、どちらかだけに焦点をあてがちですが、基本的には両方とも重要なんです。

ざっくり言うと、前者がBeing、後者がDoing。つまりBeingもDoingも両方重要なんです。しかし、仕事をしていると普段触れるのはDoingが9割で、Beingが1割です。もしかしたら、1割もないかもしれません。
だからみんなBeingを強くしないと空中分解したり、間違えた方向に行ったりしちゃうんです。

さて、弊社代表は 企業としてかなりアーリーな段階から「一番大切なのは新卒採用だ」と言い続けて実践してきました。

私は新卒入社第1号だったので、正直ちょっと得意げになってもいました。しかし、新卒採用を20年続けてきて、新卒と中途と活躍している割合はだいたい半々です。新卒のほうが優秀なわけではありません。

でもなぜ「新卒採用」が重要なのか?

 

それは新卒採用で訴えかけるのはBeingだからです。会社の提供している価値、大切にしていること、社風、文化。そして描く未来。
これはどれもBeingなのです。そしてそれを訴求して可視化する、外に出すことによって会社のBeingがさらに社内に浸透していくのです。

Beingが、経営陣や社長の独りよがりになっていると学生には届きませんから、Beingが磨かれます。また、経営者だけでなく働いている社員が学生にそれを届けることで、自分自身の言葉になり、さらに会社のBeingが社員ひとりひとり、自分のものになっていきます。
Beingには触れる機会が圧倒的に少ないので、意図的にこれを意識した採用を行うと社員もまた元気になります。自分たちのBeingを再確認できるのです。

私も20年近く採用に携わってきて、今はこのような結論にいきついて、メンバーに伝えています。

「新卒採用者が未来や文化をつくるのではない。新卒採用を通じてメンバーが自社の文化をつくり、未来に責任を持つようになる。私達自身のための採用活動なのだ」と。

 

(文責:三原)

 

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