仕事をしている限り、スケジュールを決めたり納期を設定したりすることは必要不可欠です。…ですが、この予定や締め切りを守れるかどうかは、割と個人差があるなと感じます。

前職の私の上司は、仕事の工程表を完璧に作る方でした。何日に社長とアポイントがあるので何日までに資料を作成する。資料の見直しが必要なので、この日数は余白を取り、分析して資料を集めるのにこの日数…というように、どんなことが起きても遂行できる計画を立て、必ずその通りに実行していました。隣で見ていても 抜け漏れはほとんどなく、とにかく仕事ができる人、という印象がありました。

一方の私はというと、工程表を作るのは割と好きなのですが、その通りに進めるのが苦手でした。常に最新の情報に更新するので、元々の計画通りに進まないことが多かったのです。

これはコミュニケーションタイプの、外の世界との関わり方の違いによるもの とされています。外の世界と関わるときに、判断機能を利き手としているタイプを判断的態度(Judging)、知覚機能を利き手としているタイプを知覚的態度(Perceiving)とし、わかりやすく前者をJタイプ、後者をPタイプと表現します。

Jタイプの人は、とにかく結論付けたい傾向があります。保留にしておくことは少なく、周囲の物事を調整し、計画通りに行動することを好みます。また、ひとつのことを完遂した後に、順番に次のことに着手します。いったんやると決めたことをやり遂げることでエネルギーが得られるタイプです。

一方、Pタイプの人は、自分の周囲の物事について、できるだけ制約を受けずに柔軟に行動することを好みます。細かく計画し、決定していくことは束縛されているような感覚があり、最終結果は最後まで待つ傾向があります。臨機応変に対応でき、その場その場で対処する方がエネルギーを得られるタイプです。

前述の私の上司は、お察しの通りJタイプで、計画通りにならなかった時のことまでスケジュールに組み込んでプランニングをし、基本的にどんな仕事も余裕を持って終えていました。一方の私はPタイプで、計画をしてもそれ通りには進まず、ゴールが見えてくると次にわくわくできることを探し始めるような感覚がありました。

仕事の世界ではやはり、Jの機能をうまく使えるようになることが必須です。納期通りに届かない商品や、計画通りに進まない企画なんて、仕事人としての信頼を落としてしまいますよね。Pタイプの人は意識的にJの機能を使うことが大切です。

では、Jタイプの人ばかりで仕事をすればいいかというとそういうわけでもなく、Jの機能が強すぎると、情報が限定的になったり、決めたことに対して完遂が目的になるので、柔軟な対応ができなかったりする可能性があります。お客様のニーズや時代は、刻一刻と変化していきます。決めたことだけに固執し過ぎると、その変化に気付けなくなるかもしれません。昨年から続く感染症などの、予期せぬことが起こったときにどう対処するかは、やはりPタイプの人の方が、どちらかというと求められる変化にすぐ対応ができる傾向があると言えます。

Jタイプの人は想定外のことが起こると思考停止してしまうので、いつも想定外のことまで想定内にする傾向がありますが、Pタイプの人は想定外のことが起こると、俄然スイッチが入って、いつも以上の力が出てしまうこともあります。そして、そんな自分が大好きだったりします(自分がPタイプということもあり、自戒の念を込めています(笑))。

また、プライベートは自由にしているけれど、職場ではJの機能をうまく使いこなしている人もいます。この場合、プライベートと仕事の自分で、どちらの方が居心地よくいられるか、素の自分でいられるかを基に、自分のタイプを判断してみてください。

職場で誰かに仕事をお願いするとき、目標を立てるときなどにこのタイプの違いは重要になってきます。自分の利き手を理解し、相手に合わせて意識的にコミュニケーションを変化させてみることで、もっと相手との関係性がよくなることにつながります。ぜひ、普段の関わり方から見直してみてください。

次回以降は、いままでにご紹介した4タイプの組み合わせで、どんな性格になるかというのを、もう少し詳しくみていきたいと思います。

 

(文責:平山)