2021. 03. 19 articles

働く意味を見失わないために持っておきたい視点

任された仕事に対し、やりがいが実感できない。なんのために働いているか、わからない。このような心境に陥ったことはないでしょうか。Plan・Do・Seeでは、そんなとき、ふたつの問いでマインドセットすることを勧めています。

“会社のBEINGを自分の仕事とつなげる”

そもそも「やりがい」を実感するとは、どのような状態を指すのでしょう。
それはきっと、仕事の成果が社会にどう生かされ、どんな評価を得られるのか。結果、自分は何を手にし、将来にどう影響するのか。このストーリーが自分なりにイメージでき、納得している状態だと考えます。

入社したばかりの頃は、上司や先輩がこのストーリーをわかりやすく提示してくれました。しかし、キャリアを重ねると、自分で見出す必要があります。さらにマネージャーやリーダーのポジションであれば、部下やメンバーがやりがいを実感できる状態に導く責任もあるでしょう。では、どうすれば良いのか。Plan・Do・Seeでは、ふたつの問いを自らに投げかけることでストーリーを導きだします。

その問いとは、

1.私が提供している商品はなんだろう?

2.私が提供している価値はなんだろう?

この問いの意味を具体的にイメージしていただくために、身近な例をもとに考えてみましょう。

例えば、あなたが学校の文化祭に向けて「告知用のポスターを100枚貼る」というタスクを担っているとします。
この仕事を作業として捉えたら、闇雲に貼り続ければ終わります。
しかし「年に1回の行事にたくさんの人に来てもらう」という視点を持ちながらタスクに挑めば、ポスターを見る人の気持ちを考える、貼る場所を工夫するなど、業務への思い入れや行動が変わってくるはずです。

もう一つわかりやすい例で、「会議の議事録」を任されたとします。
その場で話された内容のメモをとることは、一見単純な作業に聞こえるかもしれません。
しかし議事録の本来の目的は、参加したメンバーが内容を簡単に見返せるようにし、次のアクションに繋げられることです。そう考えると、議事録の仕上がりはだいぶ変わってくるはずです。例えば、議事録内で大切なポイントは強調する、各メンバーのタスクを明確に振り分けるなど、見せ方を考えるでしょう。

一つの仕事をとっても、視点を変えるだけで想いや行動が変わることがわかります。
働く意味は、あらかじめ決められたものではなく、自分がどのような答えを見出すかによるのです。

では、ふたつの問いで本質的な答えを導き出すにはどうしたら良いでしょう。

大切なのは、目の前の仕事だけでなく、会社の価値から順序だてて考えてみることです。
会社は何を提供しているのか。お客様は誰なのか。その上で自分のポジションや仕事について考えてみる。

なぜなら、すべてのポジションが、会社のありたい姿を実現するためにあるからです。
あなたのポジションも、会社が社会に提供したい価値をより高めるためか、もしくはありたい姿をより強くするためか、このどちらかに該当するからなのです。

会社の価値をきちんと理解した上で、自分が提供している商品はなんだろう?自分が提供している価値はなんだろう?とつながりを持って考える。その点を意識するほど自分の仕事に誇りが持て、働きがいを強く感じることができるようになるでしょう。

 

(文責:ライター佐藤康雄

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