2021. 03. 26 articles

ライフステージに応じた、成長実感を持つためにできること

人生には山もあれば、谷もあります。キャリアを形成する上でも、上昇してゆく実感がある時期、逆に頑張っているのに停滞感を募らせる時期があるものです。誰もがぶつかる成長の壁とどのように付き合えば良いのでしょう。1,600名を超える従業員が自分らしく成長を重ねるPlan・Do・Seeに、そのヒントを求めました。

“成長には多様性があることを知ろう”

まず「成長」を線で描くとすると、どのような線になるでしょうか。多くの人にとっては、このようなイメージかもしれません。

もし成長が、上のように右肩上がりの直線であればとてもわかりやすいのですが、現実にはこのようにきれいにはいきません。Plan・Do・Seeでは下のような図で、成長曲線を描くと考えているそうです。

成長の過程を辿っていくと、のこぎりの歯のようにギザギザな線になる。下向きに折れ曲がったところが、いわゆる成長の壁。その壁を超えると次のステージが待っているという考え方です。

もちろん各ステージ間の壁の厚さは同じではないでしょう。最初の壁より2番目の壁、2番目より3番目の壁が厚くなり、乗り超えるまでの時間を要することが推測できます。新しいことに出会い、吸収することばかりの時期でぶつかる成長の壁と、キャリアを重ねて人間的な成熟を得なければ超えられない成長の壁では、厚みが異なるからです。

Plan・Do・Seeが強調するのは、この成長線がみんな一緒ではないということです。
短時間で最終ステージまで辿り着ける人もいれば、順調に成長したものの途中のステージで停滞してしまった人、なかには最初の壁をなかなか越えられない人もいる。それは当然のこと。

また、成長線は仕事や能力だけでなく、「いまはキャリア形成に集中したい」「できるだけ家族と過ごしたい」など、人生の一場面における仕事の占める割合によっても変わってくると言います。「これが正解」「こうでなければならない」という型に自分を当てはめるのではなく、一人一人が、それぞれの価値観、進むべき道の中で成長実感を求めることが大切なのです。

成長の機会は、いろいろなところにある。人生という長い時間軸でとらえるとともに、成長のプロセスそのものを楽しむことが、ライフステージに応じた成長実感を持つことにつながると言えるでしょう。

 

(文責:ライター佐藤康雄

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