「自分にはビジョンがない」「ビジョンの描き方がわからない」と悩む人が、いま出来ることとは? Plan・Do・Seeが社員に伝えている考え方に、ヒントがあるかもしれません。

“大きな方向性を見つける”
ビジョンがある人、というと、私たちはつい歴史上の偉人や成功者を想像しがちです。
たしかに世界を変えるようなパワーを持った人物は、明確なビジョンを持っている印象がありますが、じつはそうでない人も珍しくありません。素晴らしい足跡を残してきた人でも「ビジョンなど考えもしなかったよ」という人の方が多いのではないでしょうか。
Plan・Do・Seeでは入社前はもちろん入社後も、社員にビジョンを描くことを要求することはありません。なぜならビジョンがない状態を、当たり前の姿と考えているからです。
その代わりにと言ってはなんですが、Plan・Do・Seeは「方向性」ということをとても大切にしています。

ここで言う方向性というのは、WANT(自分のやりたいこと)と、自分が所属する会社が目指していることの重なりから生まれます。
例えば、Plan・Do・Seeの場合、「人に喜んでもらう仕事がしたい」「将来はシェフになりたい」「独立したい」といったことになりますが、決して壮大なものでなく、むしろ身近で現実的なものです。
もしビジョンというものがあるとするなら、自分が向かうべき先を示してくれるこのWANTと、MUST(やらなければいけないこと)と CAN(できること)が重なる部分にあるのかもしれません。

MUSTとCANは、仕事をするあなたの目の前にあります。まずここに全力を注ぐ。
目の前のMUSTを必死でやっていると、自然とCANが増えていきます。その結果、少しだけ視野が広がる。目標とするところが深くなり、もっと良くしたいという想いが強くなる。1か月先しか考えていなかった自分が、半年先1年先を考えるようになる。そして、いつの間にか影響の輪が広がり、あなたの目指したい姿が周りにも伝わっていく。ビジョンは、きっとこんなふうに生まれてくるのではないでしょうか。ビジョナリーと呼ばれる人物たちも、人知れず積み重ねたMUSTとCANがあるはずです。

ビジョンには形がありませんので、どれだけ壮大なビジョンでも描こうと思えばできます。でも 無理やり描いたビジョンは、無理やりだから段々と心が苦しくなる。
これが、ビジョン病です。だからこそまずは大きな方向性を描き、MUSTやCANを増やしながら、なりたい自分を描いていくのが、心のためにも良いのです。
Plan・Do・Seeのブライダル事業を担うマネージャーの一人は言います。
「私には、Plan・Do・Seeが掲げるおもてなしに代表される日本の素晴らしさを世界中に広めていきたいという想いがあります。でも、それって、いま目の前にいらっしゃる人を幸せにすることの先にあるんですよね」。
いまの仕事がビジョンとつながっていることがわかります。そして、これはPlan・Do・Seeに限ったことではなく、どの業界、どの職種にも通じる考え方ではないでしょうか。
(文責:ライター佐藤康雄)