2021. 05. 28 articles

仕事やプライベートが好調な人の習慣

同僚は、上司に恵まれていて羨ましい。それに比べて自分は運が悪い。そうした意識に陥ることがありますが、そこから抜け出すこと、運を良くすることは出来るのでしょうか。心がけひとつで流れを変えることの出来る方法をご紹介します。

“言葉の習慣を見直す”

「隣の芝生は青く見える」と言うことわざがあるように、他人が手にしているものが、自分が手にしているものより価値があると感じてしまうことがあります。
思うに、見えないところで行われている努力や苦労が想像できないと、こうした心理は高まるのではないでしょうか。青い芝生のためには、丹念に雑草を抜かなければなりません。その想像ができないと羨ましさが走り、ひいては自分は損をしている、運が悪いと言う気持ちに転じるように思うのです。

仕事でも、同じことが言えるでしょう。
例えば、自分より成長機会に恵まれていると感じる同僚。そこに至るまでの努力や実際の苦労を知らずに華やかな局面ばかり目を向ければ、羨ましく思って当然だと思うのです。

逆に考えれば、運の悪い自分は、自分の意識がつくりあげている可能性があります。現状の苦しさに意識がいくあまり、手にできる功績や、その先に拓けるキャリアに気づいていない。さらに後ろ向きであるため、目の前にある好機に背を向けている可能性もあるかもしれません。

こうした状況に陥らないようにPlan・Do・Seeが推奨しているのは、思考方法を変えることです。
例えば、お財布をなくしたとします。この時「困った」「なんて運が悪いんだ」とつい言いたくなりますが、ここで思考を変えるのです。「なくしたことにすぐ気づくことが出来て、ついている」「お財布をなくした私に友達が親切にしてくれた。その気持ちに触れることができた自分は運がいい」といった具合に、思考を変えることで流れを変えることができます。

ビジネスシーンに置き換えた例で考えてみましょう。上司から難易度の高い仕事を任されたとします。一方で同僚は、とてもラクで成果が出やすい仕事を任されています。
「同僚はラクして評価を手にしている。それに比べて自分は運が悪い」と不満を口にしたくもなりますが、そこで「私はついている。大きく成長できる機会をもらえた」「上司に見守ってもらいながら難易度の高い仕事に挑戦できるなんて運がいい」と思考を換えてみると、自分が手にしている好機や、それを与えてくれた人への感謝に気づくことができるのです。

こうした思考の転換は、慣れないと違和感を覚えるかもしれません。Plan・Do・Seeでも、最初は戸惑うメンバーが多いと言います。
そこで取り入れているのが、ゲーム感覚で習慣化する試み。1日に5回「ついている」「自分は運がいい」と言うことを自分に課すのです。例えば調理スタッフなら、卵が綺麗に割れたなど、なんでもないことに対して「ついている!」と口に出して言ってみる。そうしていくうちに、物事の違った側面が見えるようになり、自分の運の良さや、周囲の人が自分にしてくれたことへの感謝も生まれてくるのです。

習慣化されると、周りの人との関係性も変わってきます。
「ついている」「自分は運がいい」とポジティブな人は一緒にいて楽しいので、お誘いやチャンスが舞い込むようになるからです。どんどんハッピーなループがまわり、ますます運の良さを感じるようになるでしょう。
運は自分で生みだす。運が悪いと感じたら、まず思考方法を見直し、それによって流れを変える。ぜひ、試してみてください。

 

(文責:ライター佐藤康雄

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