2022. 09. 22 articles

働きがいのある仕事のみつけ方:なんとなく気になってたことに挑戦してみる

私の初めての転職は26歳のときでした。

新卒で入社した会社では当時4年目で、業務と転職活動とを同時並行で進めるのは 物理的な時間を捻出するのも モチベーションの面でも、本当に至難の技でした。

昭和世代の私は、「次も合わなかったらまた転職すればいいや」という軽い気持ちではなんとなく挑めず、「これが最後の転職と考えて臨もう」、そんな意気込みで仕事探しをはじめました。

結果として、今の会社に入社して 早いもので10年が経とうとしています。

10年という節目を迎えた現在でも、現職にわくわくしながら取り組めているのはなぜか。そこに、自分らしいキャリアが見つかるヒントがあるかもと思い、就職活動を控えている読者のみなさまの参考になればと、自分の転職活動を少し振り返ってみることにしました。

人生の大半を占める「仕事」の時間も、より”らしく”過ごせる、そんなキャリアに出会える一助になれたらと思います。

1.なんとなく気になってたことに挑戦してみる

いきなりハードルが高い内容かもしれないのですが、ほんの一歩でもいいので昔からなんとなく興味があるけど踏み出せなかったことに挑戦してほしいと思います。

私の場合は、デザインの専門学校に通ってみることにしました。

 

ちょうど前職で3年目になった頃、ふと不安になりました。

やりがいのある仕事を任されてはいるけれど、家と会社の往復の日々。時計を見ては「まだ◯時…まだ終わらない…」と思い、そのうち土日の休みのために平日をやり過ごしている自分がいること。学生時代は、(本当はだめですが)勉学そっちのけで、アルバイトが楽しくて、スケジュール帳のほとんどを好きな仕事で埋めていた私が、休日のために働いていると気付きました。

人生は一回きり。今までずっと好きだった、デザインを一度本格的に学んでみたいと、思い切って専門学校の社会人コースに入学してみました。いきなり仕事にすることは難しいかもしれないけれど、知識をつけたり業界のリアルを知って、自分の力量を試してみよう。そんな気軽な気持ちでした。気軽な気持ちながらも学費はしっかり100万円で、自己投資が一番生きたお金の使い方だと自分に言い聞かせ、一部ローンまで組んで大枚を叩きました(笑)。

グラフィックデザインの専門学校は、日曜日の9時から17時で1年間のコース。平日は9時から17時までOLをして、休日は土曜日だけ、という二足のわらじ生活がスタートしました。でも、この期間のおかげで今の自分があると言っても過言ではない、私にとってかけがえのない時間を過ごせたのです。

毎日深夜2時3時まで、学校の宿題に没頭していました。「没頭」という言葉がとてもしっくりくるほどに、寝食を忘れて、もっと伝わるコミュニケーションのためにどうデザインしよう、と考えて過ごしていました。はい、お察しの通り、やりすぎて体調を崩すこともあったのですが、それでも楽しくて楽しくてやめられませんでした。現役で活躍する先生に講評いただくことで、自分のスキルにも自信がつきました。同じ心意気で学ぶ人たちとの出会いもありました。なんとなく好きだったデザインが、心から好きだと確信できる時間になりました。

幼少期から遡って、なぜか自然と選んでしまうことには、おそらく自分らしいキャリアのタネが潜んでいるのでは、と私は思います。そこに理由はなく、無理して頑張る感覚もなく、ただもっとこうしたいという探求にも近い気持ちで没入してしまうこと。

私は、小さいころから絵を描くことが好きだったのですが、だからと言って絵描きを目指そうというわけではありません。どんな絵を描くのが好きだったのか因数分解してみると、文化祭の看板や友人の誕生日カードなど、自分の感情を表現するというよりも、「そこに狙いがあり、それに合わせて表現・創造すること」がとても好きだったことに、デザインを学んではじめて気付くことができました。

 

言葉にできない、なぜかずっと気になっていたことに思い切って挑戦してみること。そこに自分らしさを紐解く鍵があるはずです。自分らしさの因数分解については、また次回お話ができればと思います。あなたの一歩を、応援しています!

 

(文責:平山)

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