2020. 04. 08 keynote

会社のBeingとは

このBeingとDoingの概念を理解すると、他人に自分のBeingをもっと大切にしてもらいたくなります。しかし、相手を変えることは出来ません。自分が、相手のBeingとDoingを切り分け、Beingを尊重し、いい関係を築く努力をすることが、唯一自分でできることかもしれません(相手にそれが伝わると相手もBeingを大切にしてくれるようになる可能性は高いのですが)。

もし相手が、どうしてもBeingを大切にできない人だったとしたら、「ああこの人は私のBeingに触れることはできないんだな」とDoingだけの関係になり、自分のBeingを守る事もできます。

とにかく自分ができるのは、自分が自分と相手のBeingを大切にすることだけなのです。そしてこれは会社との付き合い方にも言えます。

 

実は会社にもBeingがあるのです。会社のことを「法人格」というように、会社にもBeingが存在しているのです。

ですから私たちが自分自身、Beingを大切にしてほしいように、会社もBeingを大切にしてほしいのです。自分のBeingを大切に扱ってくれて、Doingを求める上司を慕ったように、会社もDoingをしっかり表しながらBeingを大切にしてくれる人を欲しているのです。自分が会社のBeingを大切にすると、会社もあなたのBeingを大切にしてくれる可能性が高まります(それはDoingとして発揮できるかどうかはわかりませんが)。

では、会社のBeingとは何でしょうか。

それは、会社そのもののこと、会社が感じてきたこと、考えていること、大切にしていること。その会社の企業理念や行動指針、ありたい姿や将来像、ミッションやビジョンなど、その会社が世の中に存在すべき存在意義のことだと考えます。

会社のなかには様々な業務があります。その業務自体はDoingで、目の前のそれに向き合っていると、上記のような会社のBeingにふれる機会が少なくなるのはある意味当然です。だからこそDoingに集中しながらもおりに触れ、会社のBeingを意識して大切にすることが、会社で働く上では重要なのです。

 

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